小学校・中学校・高校での倍率や難易度の違いは?(教員採用試験)
教員採用試験において、倍率(受験者数を採用人数で割った数)は非常に重要になります。
小学校>中学校>高校と言えます。
採用人数については基本的に退職者の数を基本に考えられます。ですから勤務している人数が多い方がやめる人数も増えやすいです。
ある市では小学校は13校、中学校は7校、高校は4校であり、小学校が一番先生の数が多い事が分かります。
少子化の中でこれから生徒数、学校自体の数が減っていくことを考えると採用人数にも影響が出てくるでしょう。
基本的に小学校は学校自体の数が多いため、採用人数も一番多い傾向です。
中学校、高校になるにつれ採用人数は教科により多い少ないはありますが、減って行く傾向にあります。
受験者数について
受験者について考えると、受験資格の条件である小学校の教員免許を取得するには小学校では教育学部を卒業した人か通信で免許を取得された方になるでしょう。
中学・高校については幅広い専門の教科の資格があり、国公立から私学まで多くの大学で免許が取得可能です。
教員免許を取得された方のすべてが教員を目指すわけではありませんが、受験資格者としては中学校・高校の方が多くいるはずです。
小学校<中学校<高校
小学校は採用人数が多いのに対し、受験資格者は中学や高校より少ない事から必然的に倍率も下がってきます。
28年からH30年の大阪を例に例えると、
小学校で3〜4倍ほどです。
中学校は2〜15倍(教科により異なる)ほどです。
高校は2倍〜約40倍(教科により異なる)ほどです。
中学校・高校ともに、保健体育が継続的に倍率が高いです。
倍率と同じで、小学校<中学校<高校となります。
全体で小学生と同じ採用人数だとしても、中学校・高校はそこから細かく教科が分かれていき、各教科で見ると1桁台〜10名程度の事もよくあります。
その狭き門を突破するには学科試験はもちろん面接や模擬授業などでも総合的に良い成績を収めなければ難しいと言えます。